鋼に強度を与えながら、銀白色の美しい仕上がり。小ロット対応。
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インコネルの固溶化処理・時効硬化処理
SUS304等のプレス製品の固溶化処理
3D積層造形後の熱処理
お客様のご希望に近づけるよう臨機応変に対応いたします。
お問い合わせに対してはスピード対応を心がけております。
当社の真空熱処理の特長として、多品種小ロット対応があります。大型炉から小型炉まで揃えることで、多品種小ロットながらも短納期を実現しています。真空熱処理はバッチ処理となるため、特急の場合は炉を貸し切るためコストがかかります。しかし、大きさの異なる真空炉の活用で、細かい熱処理のご要望にお応えできる体制を構築しております。
真空熱処理の主要設備
- 真空熱処理炉
[有効寸法] W600 x H600 x L900
- 真空熱処理炉
[有効寸法] W600 x H600 x L900
- 真空炉(写真左)
[有効寸法] W600 x H600 x L900
真空熱処理とは
真空熱処理とは、真空中で加熱、冷却する熱処理の総称です。 鋼材を大気中で熱処理を行うと、大気中の酸素と鋼材が化学反応を起こし、鋼材の表面が酸化して黒くなってしまいます。一方、真空熱処理では、熱処理炉内を真空状態(窒素ガス雰囲気)にして、熱処理を行います。そのため鋼材の表面を酸化させず、熱処理後も鋼材の表面の光沢性が保たれることが特長です。また、冷却においては、窒素ガスによるガス冷却が行われます。
真空熱処理のメリット
高光輝性 |
熱処理後も光沢のある仕上がり。表面が酸化しないため、完成部品、酸化を嫌う機能部品に多く利用されています。 |
低歪み、高精度 |
歪みに関しては、真空であるかどうかではなく、冷却方法に依存します。 真空熱処理&ガス冷却では低歪みとなりますが、真空熱処理&油冷の場合は、ガス冷却と比べて歪みが大きくなります。品物の形状と要求品質に合わせた選択が必要です。 |
耐久性の向上 |
真空熱処理では脱炭層がないことから、耐摩耗性に関して、他の熱処理よりも優れていると言われます。 |
真空熱処理に適用される主な材質
材料 |
S45C, S50C, S55C, SCM415, SCM420, SCM435, SCM440, SNCM415, SNCM420, SNCM439, SKS3, DC53, HPM31, KD11, SKD11, SLD-MAGIC, SKD61, SUJ2, SUS303, SUS304, SUS316, SUS630, SUS631,HPM38, STAVAX, SUS420J2, SUS440C, SK3, SK5, SUP10, SKH51, SKH55, SKH57, DRM1, DRM2, DRM3, HAP10, HAP40, HAP70, MH85, YXR3, YXR33, YXR7,インコネル600,インコネル718,インコネル750Xなど |
インコネルの3D造形
インコネルは、高温環境や腐食性が高い環境下でも優れた性能を発揮するニッケルクロム合金です。この耐久性と強度のため、インコネルは航空宇宙産業や化学・プロセス産業など、厳しい条件下での使用が求められる分野で広く利用されています。レーシングカーのマフラーなどの高温での使用に耐える部品製造においては、従来のステンレスからインコネルへの移行が見られます。これはインコネルの耐熱性と強度が、極限状態での性能を向上させるためです。
インコネルの3D造形は、3Dプリンティング技術を活用することで、複雑な形状や従来の製造方法では難しい部品も効率的に、かつ精密に製造することが可能になります。しかし、インコネルのような特殊材料を扱う際には、適切な後処理が不可欠です。特に熱処理は、製品の性能を最大限に引き出すために重要な工程です。
当社では、インコネルの3D造形における熱処理ニーズに対応するため、最新の真空炉を用いた熱処理サービスを提供しています。小さな部品から大型の製品まで、幅広いサイズの熱処理に対応可能です。インコネルの3D造形を行っている企業が直面する熱処理の課題を解決し、製品の品質と性能を最大限に高めることができます。
真空熱処理ピックアップ
- すべての炉の温度、真空度を集中管理。検査成績書に熱処理チャートとして掲載されます。
- 熱処理後にサンプリング検査を行い、「硬さ」を確認します。
- 営業も含め、全員が熱処理技能士です。特級金属熱処理技能士や1級金属熱処理技能士も在籍。
- 定期点検、炉の温度計の社内検証
- 製品を炉内にセット